T4g インスタンスの Amazon Linux 2 に MariaDB 10.10 をインストール

このサイトは、T4g(ArmベースのAWS独自開発プロセッサ Graviton2 で稼働)で、WordPress を使って構築しています。
当初は Extras Library (amazon-linux-extras) リポジトリで提供していた、lamp-mariadb10.2-php7.2 をインストールして、PHP7.2 と MariaDB10.2 を使っていました。
その後、Extras Library で PHP8 と MariaDB10.5 が切り離して使えるようになったので乗り換え、さらにMariaDB の公式サイトで公開している MariaDB10.8 に乗り換えて今に至ります。
久しぶりに MariaDB を 10.10 にバージョンアップしようとしてハマったのでメモ。

MariaDB は公式サイトで、各種ディストリビューション向けのパッケージを提供してくれているので、そのリポジトリ経由でパッケージをインストールします。
前回、MariaDB10.8 にバージョンアップしたときは、公式ドキュメントを参照し、レポジトリを追加して、そこからインストールしていました。

追加した内容は以下のようになっていました。

※Intel系のプロセッサなら、「aarch64」ではなく、「amd64」を指定。

あとは、yum install で素直にインストールできていました。
2022/12/6 時点で、最新版は 10.11.1 がリリースされていましたが、まだ「centos74-aarch64」がなかったので、しかたなく 10.10 系をインストールすることに。
上記の要領で「10.8」を「10.10」に書き換えただけです。

これで yum install できると思ったらできなかった。

以前は、これでインストールできたのになぜ?メッセージは以下の通り。

なるほど。依存関係で「pv」を要求しているけど、見つからないらしい。
amazon-linux-extras にもない。
どうやら 10.9 から「pv」が必要になったらしい。10.8 では不要でした。
Webで検索すると、Pipe Viewer (pv) というものらしく、EPEL リポジトリには入っているらしい。EPEL は嫌いなので使いたくない。
公式サイト でバイナリも配布しているけど、Arm系はない。ソースと x86_64 と AIX(なぜ?) しかない。
しかたないので、こちらのソースをダウンロードして、RPMパッケージを作成してみる。
これは ec2-user で作業しています。

うまくいくと、/home/ec2-user/ の中に以下のようなフォルダが作成されます。

今回であれば、/home/ec2-user/rpmbuild/RPMS/aarch64 にRPMパッケージができています。
これをインストールします。

これでパッケージの依存関係が解決できたと思うので、改めて MariaDB をインストールしてみます。

できた。よかった。

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