AWS Graviton 2 と 3 の比較

AWS のクレジットが使い切れないので、興味があったけど使ったことがない、c7g インスタンス(AWS Graviton3 プロセッサ)を試してみたいと思います。
せっかくなので、c6g インスタンス(AWS Graviton2 プロセッサ)と比べてみたいと思います。

クレジットが余っているとはいえ、基本的にケチなので一番安いバージニア北部の medium サイズを使って比較してみます。あと、参考におもちゃで使っている t4g.nano も比べてみよう。
まずは、表面的なスペックから。

インスタンス名オンデマンドの時間単価vCPUメモリストレージネットワークパフォーマンス
c6g.medium0.0340 USD12GiBEBS のみ最大 10 ギガビット
c7g.medium0.0363 USD12GiBEBS のみ最大 12500 メガビット
t4g.nano0.0042 USD20.5GiBEBS のみ最大 5 ギガビット

vCPU数やストレージは変わりませんが、ネットワークパフォーマンスは25%向上しています。
30日間使った場合の費用は、1ドル135円として、c6g.medium が 3,305円、c7g.medium が 3,528円、t4g.nano が 408円。
※2022/12/09 時点

続いて、lscpu で表示される内容を比較。
c6g の結果。※t4g も vCPU が2つになるだけで、同様の結果。

続いて、c7g の結果。

BogoMIPS の値が、243.75 から 2100.00 になってる。キャッシュの量は変わらず。
Flags にある、命令セットがたくさん増えてる。
続いて、BYTE UNIX Benchmarks の結果を見てみた。
結果の読み方はとても分かりやすく説明されているサイトがあったので参考にさせていただきました。


まずは、c6g の結果。

続いて、c7g の結果。

ゆらぎはありそうですが、やっぱり全般的に10~30%くらい向上している感じ。
c6g と c7g の1か月の利用料金は220円ほど c7g が高くなりますので、処理速度をそれほど求めないような用途であれば、まだまだ c6g も選択肢に入ると思います。
あと、t4g は最小構成でも vCPU が2つになってしまうので、単純に比較できませんが、参考までに。今回はCPUクレジット満タンで試しています。

t4g はバースト可能なインスタンスタイプで、CPUクレジットという考え方があって、これが残っていれば全力疾走(バースト)してくれるんだけど、頑張り続けるとCPUクレジットが少しずつ減っていって、これがなくなると、走るどころか歩くのもしんどい感じで、メチャクチャ遅くなります。お金で解決もできるけど、もったいない。そんなにアクセスがない、個人のブログなら、月に400円くらいですし、パフォーマンスも高いし、これでいい気がしています。
参考まで。

結局のところ、t4g でいいかなと再認識しました。

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