以前の投稿で、t3.nano の前払いなし、スタンダード、36ヶ月のリザーブドインスタンス（RI）を購入してしまい、新しいインスタンスタイプが出ると悔しいとか、悔しくないとか書いたんだけど、本当は悔しいです。
RIについて理解しているつもりだったけど、ちゃんと理解していなかったので、改めて細かく調べてみた。
例えば、リザーブドインスタンス購入の画面で、バージニア北部だと、インスタンスタイプt4g.nanoとt3.nanoで比較しようとして、プラットフォームLinux、提供クラスすべて、お支払方法で前払いなしで検索するとこんな風に見える。（一部割愛）
t4g.nano
期間 実質レート お支払い方法 提供クラス
36ヶ月 $0.002 前払いなし スタンダード
36ヶ月 $0.002 前払いなし コンバーティブル
t3.nano
期間 実質レート お支払い方法 提供クラス
36ヶ月 $0.002 前払いなし スタンダード
36ヶ月 $0.002 前払いなし コンバーティブル
この画面だけ見ると、なーんだ、全部同じ料金じゃん。悔しくない！と、思うでしょ。
よくよく調べると違ってた。
*これはリザーブドインスタンス期間全体の月別お支払額の平均です。毎月の実際のお支払額は、その月の実際の時間数に時間使用料金を掛けて計算した金額、またはその月の実際の秒数に、3600 で除算した時間使用料金を掛けて計算した金額に相当します。これは、実行する EC2 インスタンスタイプに応じて決まります。時間単位のご利用単価は、リザーブドインスタンス期間全体の月別お支払額の合計をリザーブドインスタンス期間全体の総時間数 (1 年は 365 日とする) で除算したものに相当します。
**ここに示した実効時間単価は、オンデマンドの料金と比較したリザーブドインスタンスのコスト削減額の計算に役立てていただくためのものです。リザーブドインスタンスを購入すると、選択したリザーブドインスタンス期間が終了するまでの間、インスタンスを実行するかどうかにかかわらず 1 時間ごとまたは 1 秒ごとに料金請求が発生します。実効時間単価は、インスタンスのコストを 1 時間ごとに支払うと考えた場合の金額です。つまり、リザーブドインスタンスの期間全体の料金合計 (前払い分も含まれます) を、リザーブドインスタンス期間の 1 時間ごとに分配すると考えます。
上記の料金表では月別お支払額の平均として$1.61で記載されているけど、過去の請求を調べると、月に30日の場合720.000 Hrsで$1.58、31日の場合744.000 Hrsで$1.64だった。
そんなわけで、これまで t3.nano の前払いなし36ヶ月スタンダードで購入して悔しいけど、t4g.nano で前払いなし36ヶ月スタンダードでもコンバーティブルにしても、時間単価は $0.002 で変わらないから悔しくないと言い聞かせてきたけど、とんでもない誤解だった。
実際の月額はこうなる。（1ドル110円換算）
t4g.nano 前払いなし 36ヶ月 スタンダード $1.31（144円）
t4g.nano 前払いなし 36ヶ月 コンバーティブル $1.53（168円）
t3.nano 前払いなし 36ヶ月 スタンダード $1.61（177円）※これ買っちゃった
t3.nano 前払いなし 36ヶ月 コンバーティブル $1.90（209円）
t4g.nano で前払いなし36ヶ月スタンダードであれば、月額144円くらいになるので、毎月33円もお得になる！でも、かなりの確率で、36ヶ月以内に新しいインスタンスタイプが出るので、スタンダードでは悔しくなること間違いなし。
そこで t4g.nano で前払いなし36ヶ月コンバーティブルに落ち着くんだけど、そうすると月額168円、毎月9円のお得に・・・。絶妙な料金設定だ。どうやっても悔しい。
歴史を振り返ると、最近は毎年のように新しいインスタンスタイプが出てる。
2015/12 t2.nano ※初めてのnanoサイズ、Intel Xeon プロセッサ
2018/08 t3.nano ※vCPUが２つになった
2019/04 t3a.nano ※AMD EPYC 7000 シリーズ プロセッサ
2020/12 t4g.nano ※ARMベースの AWS Graviton2 プロセッサ
36ヶ月もの長期間、同じインスタンスタイプを使い続けることはあるのだろうか？いな。
そんなわけで、t4g.nano で前払いなし36ヶ月コンバーティブルを購入しますね。